「無垢で作られた家はやさしい」
無垢で作られた家や家具は、安らぎを与えてくれます。無垢材とはどんなものか?そして、天然木で作られた家が人にやさしい理由を探っていきます。
▼ 無垢とは・・・
無垢という言葉を辞書で引いてみると、意味の一つに「まじりけのないこと」と書いてあります。
花嫁さんの衣装である"白無垢"も、他の色が一切混じっていない白という意味で、無垢という言葉が使われているんですね。
家や家具を作るときに使われる「無垢」もまた、同じ意味を持っています。
つまり、無垢材とは、複数の木材の組み合わせでないこと、接着剤などの化学物質を使っていない木材のことを指しています。
木は生き物です。植物か動物かという差はありますが、木もやはり私たち人間と同じように、呼吸をし、栄養を吸収して成長します。そして、目に見えないさまざまな物質を発散させて、細菌やカビ、害虫から身を守っています。切ること以外に加工されていない木材、すなわち「無垢材」は、そうした"木の力"をしっかりと受け継いでいるのです。 そういった意味で、無垢材は“生きている”のです。
▼ 無垢材の特徴
@湿度を快適に保つ
天然の木材は、湿度の高い日には空気中の水分を吸収し、湿度の低い日には水分を放出してお部屋の空気を潤してくれますので、快適に過ごすことができます。
A断熱性が高い
木は植物ですので、細胞が集まってできています。そして、その細胞の間に空気を含んでいるため、熱が伝わりにくいという性質があります。その断熱性は、コンクリートの10分の1くらいです。戸外の寒さや暑さに影響されにくいので、暖房や冷房の節約にもなりますね。
B抗菌・殺菌・脱臭効果がある
天然の木は、動物や昆虫に食べられたり、病原菌に感染することを防ぐために、フィトンチッドと呼ばれる物質を発散して自らの身を守っています。そのフィトンチッドは、殺菌・抗菌作用の他に脱臭の効果もあり、なおかつ人間にとっては全くの無害という優れものです。伐採されて建材となった後も、これらの効果は変わりません。
Cリラックス効果がある
森の中の空気や、ヒノキのお風呂は、とてもいい匂いがしますよね。この匂いの正体も実はフィトンチッドなのです。天然の木の香りには、人間の自律神経に働きかけて脈拍を安定させたり血圧を下げる効果があります。無垢の木に囲まれた家では森林浴と同じようなリラックス効果が得られます。
▼ 無垢も完璧ではありません
無垢材は生きている木材。湿度によって膨張や収縮をしますから、多少の反りや隙間ができることは、あらかじめ知っておく必要があります。 ですが、最近では無垢材を乾燥させる技術も進んでいて、しっかりと乾燥させた無垢材を使うことで、ずいぶんと反りや収縮の問題が解消されるようです。そして、もうひとつは、無垢材の反りをある程度コントロールすることのできる、大工さんの腕でしょうか。